今、Grooveboxとか、テーブルの上に置けるような電子楽器を作ってるメーカーにとって、YouTubeをどれだけ活用できるかって超重要だと思うんですよ。
よくあるのが、新製品の発売前に機材をYouTuberに配るやつ。案件として機材を提供して、YouTuberが使い方を説明したり、実際に演奏したりする。もちろん、それはやった方がいいと思う。
重要なのはその後
でも俺がもっと重要だと思うのは、その後なんですよ。
その機材が発売されてから1ヶ月、2ヶ月の間に、案件でもないYouTuberが何人、自腹でその機材を買って動画を上げたのか。そして、何本の動画が自然発生したのか。これって結局、その機材の本当の注目度だと思うんですよ。
メーカーはここをめちゃくちゃ調べた方がいい。むしろ、次に何を作るべきなのかをYouTubeで市場調査した方がいいと思う。
Rolandとか絶対やってないと思うんだよね。やってたら、アナログのTB-303復刻版とか出すでしょ。逆にBehringerなんかは、めちゃくちゃその辺を見てるように感じる。
設計の段階からコラボしろよ
あと、日本のメーカーだから日本の誰それアーティストにプリセット監修してもらいました、みたいなのはさすがに最近は減ってるし、海外拠点もあるっぽいけど、もっと根本的な話として、設計の段階からアーティストとコラボしろよって思う。
これだけコラボっていうものが当たり前になってる世の中で、日本のメーカーってなかなかそういうことしないよね。でも、これなんでなのか分かる気がするんですよ。バカな上司が、そのアーティストを知らないんだよ。
KORGはその辺、割と柔軟だなと思ってた。KORG Berlinなんかも最初は面白そうだなと思って見てたんだけど、最近出してるものを見ると、俺からすると普通にずっこけてる。「あんだけ勢いあったのに、そっち行くの?」って感じなんですよね。
あの歴史を持っていながら
で、こういう話をすると、やっぱりRolandの話に戻ってくる。
TB-303もTR-808も、そもそも作った本人たちの意図とは全く違う使われ方をした機材じゃん。メーカーが想定してなかった使い方をアーティストたちが勝手に発見して、それが最終的にはジャンルまで生み出してる。こんなすごい歴史を持ってるメーカーって、なかなかないと思うんですよ。
なのに、それに対しての今のアプローチが素っ頓狂すぎた。他のブランドに勝手に復刻されまくってるのに、いつまで経っても本家がちゃんと出さない。俺はこれ、もう上司がバカだからだと思う。
だって、自分たちが過去に作った製品をユーザーがどう使って、それによって何が生まれて、そのサウンドが今でも世界中でどれだけ求められてるのかをちゃんと見てたら、「じゃあ今、何を出すべきなのか」って、かなり分かりやすいと思うんですよ。
その答えを、他社がどんどん商品にしてる。それなのに本家だけがなかなか出さない。俺がメーカーに対してずっと「いや、そうじゃねえんだよな」と思ってるのって、まさにこういうところなんですよね。