「この機材がいい」とか「この機材が悪い」とかいう話って、結局あんまり意味がない部分もある。なぜかというと、その機材が「何を作るために作られたのか」と関係してるから。
例えば、自分が全然好きでもないジャンルに特化した機材だったら、俺は興味を持てない。だから、それが世間的にいかに名機と呼ばれていたとしても、興味がないんですよ。残念ながらね。
好きな音は本当に狭い
俺はもう完全に、ものすごく狭いところの音楽しか好きじゃない。90年代後半から2000年代初頭くらいの、まだ機材を使って作っていた頃のテクノ。DAWに完全に移行する前くらいのテクノが好き。
しかも「テクノ」と言ってもめちゃくちゃ広いから、その中にも好きじゃないものはいっぱいある。アーティストで言えば、RegisとかJeff MillsとかMaurizioとか。本当に限られたミニマルテクノを作っていた人たちが好きだったりする。
あとはイギリスのWarp Records周辺の人たち。彼らの場合はいち早くデジタルエディットの方に行っちゃうから、必ずしも「機材オンリー」というわけでもないんだけど、そういう音楽が好きなんですよ。
サンプラーは扱わない
とはいえ。ここまで「機材、機材」って言ってきたけど、当時はサンプラーもかなり使われてた。今回、このサイトではサンプラーについてはあんまりフィーチャーしてない。そこまで行くと結構話が変わってきちゃうんですよね。
「当時のテクノがどうやって作られていたのか」という話になってくると、かなりサンプラーの話になってくるから。もちろん、そうやって作られていたことも分かってる。
ただ、今回俺が面白いと思ってるのは、どちらかというとここ10年くらいトレンドになっている「DAWレス」の方。
今の小さな機材だけで、当時みたいなサウンドを出せる。俺が見たいのはそこなんですよ。それが一応、このサイトの趣旨。
網羅するためのサイトじゃない
だから、「あの機材がないじゃねえか」「なんでこれを扱ってないんだ」と思うものがあったとしても、理由はものすごくシンプルです。俺がそのジャンルに興味がないから。
このサイトは網羅するためのサイトじゃなくて、俺が好きな音を出せる機材と、その機材から実際にその音を出してる人を集めるためのサイトなんですよ。